全国協議会九州ブロックセミナーに行ってきました!2014年02月18日 09時27分58秒

2月16日(土)9時30分より、認定特定非営利活動法人・全国骨髄バンク推進連絡協議会(長いので全国協議会と略す)の九州ブロックセミナーが中央市民センタ-で開かれました。

福岡の場合、実際のドナー登録活動などは骨髄バンクボランティア福岡(略してボラ福)が行っているのですが、そこにリボンの会のメンバーが数名所属しています。

リボンの会は患者団体として唯一全国協議会に加盟していますが、ボラ福は全国協議会に加盟していないので、何となく会議には私たちリボンの会が出席することになっています。

今回は東京から全国協議会理事長の野村正満さんがお見えになり、今年の1月から施行された造血細胞移植推進法を受けて、成立の経緯と新法下でのボランティア活動の今後について講演されました。

要は、今までボランティア活動に頼っていたドナー募集と登録業務を日本赤十字社が日常業務として行うことになります。

即ち日赤に献血に来た年間ほぼ530万人を対象にドナー募集を行うので、今まで数十人の規模で行っていた登録が、一気に数万人の規模で登録可能になる訳です。したがって骨髄バンク財団の説明員制度も数年後には廃止の予定です。

さい帯血バンクネットワークも、実際のさい帯血の保存は各バンクにおいて現行のままですが、データなどの情報管理&提供は日赤が行うことになり、ネットワークは自体は今年の3月で解散します。

こうして新法下では日赤が骨髄バンク財団と各さい帯血バンクの支援機関となり、今までのデータセンター業務に加え包括的に情報を管理提供するシステムを運営していくのです。

こつこつとボランティアを続けてこられた方の中には新システムに戸惑いを覚える向きもあるようで、今後のボランティア活動の在り方について説明されました。

これまでボランティアにより支えられてきたドナー登録44万という数字には自信と誇りを持ってよいのですが、今後の活動の内容は少し変化してゆくはずです。

広く市民の共感を得るための草の根的な普及啓発活動は今後ますます必要になります。その他にも、患者支援の取り組みとして医療講演会、患者相談、患者サロンなどの開催、またより良い骨髄バンク、さい帯血バンクを目指すための提言などが役割として挙げられていました。

骨髄バンク財団に対してはコーディネートの迅速化、ドナーのモチベーションを持続させる取り組み、患者負担金の解消、等々、今までの登録業務が日赤に移管する分、一層力を入れて取り組み早急に改善してもらいたいと提言されていました。

野村さんの後は、福岡ファミリーハウス代表の徳永和夫さんが講演されました。

徳永さんは長年日赤に勤められ、自身も2回の骨髄バンクドナーになった経験をお持ちです。日赤在任中からファミリーハウスの代表としてボランティア活動をされています。

ファミリーハウスとは小児の難病治療のため、長期間自宅を離れて付き添う家族のために安く宿泊施設を提供するシステムです。

詳しくはこちらをご覧ください→http://www11.ocn.ne.jp/~fufamily/index.htm
寄付も随時受け付けているのでよろしくお願いしますm(__)m

今回はファミリーハウスの歴史を写真でご紹介いただき、若き日の谷口先生(現・虎の門病院)など懐かしい顔ぶれを拝見しました。

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