今回の外来はひとりで...2014年12月01日 16時07分52秒

師走になりました。明日から本格的な寒波がやってくるそうですね。

移植後もうすぐ1年6ヶ月、退院後1年3ヶ月になろうとしています。今まで毎回のように付き添って受診していましたが、私は所用があり、今回は息子1人で外来に行ってきました。

血液データはすべて正常値の範囲内だったそうで安心しました。前回(3週間前)がすべてLマークだったので心配しましたが、どってことなかったみたいです(^_^;)

ステロイド3㎎、ネオーラル100㎎に変更はなし。年内はこのまま据え置きの感じです。次は3週間後の受診予定。

もう30歳ちかくになる息子の付き添いっていうのもどうかと思うけど、やっぱり心配。嫌がられても(そう嫌がりもしないし)時間のあるときはこれからも付いていくと思います。

私は私で近所の内科でインフルエンザの予防接種をついに打ちました。今年は風邪を引いてばかりでなかなか体調がすぐれず、延ばし延ばしにしていましたが、やっと打てて何だかホッとしました。

患者のために家族が出来ることは最近はもうあんまりないけど、少なくとも自分が病気を持ち込まない努力をすることくらいはやっとかなきゃね。栄養のある美味しいゴハンと清潔な環境づくりは当分やっていかなきゃならないでしょうが、近頃は少しサボり気味(笑)

息子を置いて1泊2日くらいの旅行なら罪悪感なしに出かけられるようにもなりました\(^o^)/

そうそう息子も友達の結婚式用についにスーツを新調しましたよ。しばらく様子を見てたのですが、結局移植前から12㎏減ったまま体重が戻らなかったので購入を決意。

2サイズ下の物を選び、さらにウエストを4㎝詰めてもらいました。出来上がって来たのを着てみるとぴったりでようやく人前に出られる格好になりました。

何かと忙しい11月だったけど、終わってみると何だか気が抜けてしまって、年の瀬の一連の行事に取りかかる気が起きません。自分でねじを巻いてぼちぼち取りかからないとお正月が迎えらないよ~。

その前にクリスマスの飾りつけもだね。去年の年末年始はステロイドゼロの倦怠期で何を作っても息子は3口くらいしか食べてくれなかったから、作り甲斐がなかったなぁ。体重こそ増えませんが、この頃は何でもよく食べてくれるようになりました。

移植後は日にち薬。今、移植後でなかなか以前の生活に戻れず悩んでる人たちも少しずつは前に進んでいるので、焦らず一日一日をなんとか乗り切ってください。うちも1年半かかってですが、どうにかここまでになりました。

仲間はたくさんいますから、倦まず弛まずやっていきましょう!

インフルエンザの予防接種しました!2014年11月08日 17時02分59秒

移植して1年5ヶ月、退院して1年2ヶ月経ちました。

短時間勤務(半日)で復職してもうすぐ4ヶ月になります。まだまだ一日通しての勤務は無理なようで、焦らずのんびりやっています。この働き方を認めてくれている会社と受け入れてくれている同僚の方々にも感謝です。

昨年の冬は文字通り冬籠りしておりましたので感染症の心配はそれほど高くなかったのですが、一応インフルエンザの予防接種は打ちました。無駄かも?と思いながらも不活化ワクチンだから悪さもしないだろうしお守りにと打ちました。はい、本人と家族全員です。

不特定多数の人と接する仕事に復帰したので、まだ免疫抑制剤は飲んでいますが、今年はしっかり2回打ちたいと思っていました。ちょうど金曜日が外来受診日だったし、体調も良かったので本人だけ診察の後に1回目を打ってもらうことにしました。

私たち家族もお安いところを探して打ちたいと思っていますが、安全を買うためには何かとお金がかかるものです。仕方ないけど移植患者の予防接種が保険適用になると助かるんだけどな~。全部打ってたらホントにバカにならない金額です。

さて今回の血液データは前回よりすべてが下がってLのマークが...心配ない範囲だとは言われていますが、やっぱりLはいや(-_-;)

体調も皮膚の状態もまずまずなので、プレドニンが1㎎減って3㎎になりました。慎重に慎重に2ヶ月かかって1㎎ずつ減らしています。ネオーラルは変わらず100㎎を維持。

最近、リボンの会の医療講演会の準備で会った先輩患者さんが、「やっと免疫抑制剤(グラセプター)が切れたのよ、やったー\(^o^)/」と喜んでおられました。息子より3ヶ月ほど早く移植された方です。よかった、よかった♪

「でもね、あらゆる予防投与の薬が全部切られて心配。それとまだ切って数日だけどドライアイやドライマウスっぽくなってきた。」と言われたのです。なるほど、抑制剤が終わるとやっぱり軽くGVHDが出て来るんだな、知らなかった。勉強になります。

ここからは外用薬や保湿でなんとか付き合って行かなくちゃならないんだな。息子はまずステロイド0(ゼロ)を目指すと言われてるので、ネオーラルが終わるのはまだまだ先かな~?

気の長い話だけれど無理は禁物。再入院をしないよう体と折り合いつけてぼちぼちやっていくしかないからね。

そういえば20周年記念医療講演会がいよいよ来週の土曜日15日(土)に迫ってきました。たくさんの参加をお待ちしています。

管理人も家族の話のところにちょこっと登場します。顔と名前を公にさらすのは初めてなので、息子に許可をもらいました。当日は息子も休みを取って見に来るそうです。どきどきするな~(^_^;)

風邪ようやく終息へ2014年10月18日 12時52分46秒

昨日は血液内科外来の受診日でした。特に血液データにも異常がないので次回は3週間後に受診することになりました。

夫から我が家に拡散したしつこい風邪も、罹った順番に治ってゆき、ついに最後にうつされた息子も鼻水くらいになりました。私自身も3週間くらい調子悪くて、病気のピークが2回あり、最後まで咳がなかなか治まりませんでした。

でも息子が入院するような事態には至らなかったので、ホッとしています。これから家族全員インフルエンザの予防接種も打たなきゃならないので今まで以上に体調管理を徹底しなければなりませぬ。

息子はまだ免疫抑制剤が切れていませんが、無駄かもしれないと思いつつも一応昨年も接種しました。社会復帰前の人混みに出ない生活だったので昨年はセーフでした。今年は仕事柄、不特定多数の人と接していますのでどうでしょうかね~?

移植患者は子どもと一緒なので本当は2回打たなきゃいけないそうです。この間のつばさの講演会でも言ってたように、インフルエンザのような不活化ワクチンは免疫抑制剤使用中でも害にはなりませんが、弱毒性の生ワクチンの方はうっかりするとその病気に罹ってしまう羽目になるのでご用心ください。

詳しくは↓をご覧ください。

造血細胞移植ガイドライン 予防接種
http://www.jshct.com/guideline/pdf/2008yobousesshu.pdf

さて短時間勤務で働き始めてようやく3ヶ月経過した息子ですが、今回の風邪でも休むことなく、なんとか働き続けています。本当に「なんとか」という表現がふさわしい状態で、休みに遊ぶ訳でもなく、ひたすら寝て体力温存に努めています。

それでも有難いことに会社からは辞めるようにプレッシャーをかけられることもなく、温かく見守ってもらえているのは、精神的にはすごく助かっています。

先週のつばさのフォーラムで偶然お会いしたある患者さんの話は他人事ではなくとても心が痛みました。

友人から紹介されたその方は以前からずっと私のブログを読んでいて下さっていたらしく、「自分も息子さんと同じ時期に移植し、移植後1年で社会復帰をしました。」とおっしゃいました。

全てが同時期なので息子の気持ちや体調がよくわかると言われて、頑張ってくださいと励まされました。しかし、ご自身は今、会社から長時間勤務への復帰を迫られていて辛い立場にあるとのことでした。

移植患者は見た目はほとんど普通の人と変わらないように見えますが、みんないっぱいいっぱいで見かけを保っているのだと思います。その方も「短時間勤務でもやっとの思いでこなしているのに、フルタイムで働くのはとても無理。今度ばかりは辞めることも視野に入れて考え中。」だそうです。

もちろん息子とは会社も職種も違うし、その方の家族構成なども全く知りませんが、本人に働く意志があって短時間なら出来ている仕事なのであれば、もう少し長い目で見てもらえないかなぁと思ってしまいます。

がんサバイバーの再就職は本当に困難です。ですから何とか辞めずに頑張ってもらえたらと思いますが、無理をして再発につながってしまうのもまた怖いことなのです。

講演会の合間の立ち話程度でお別れしてしまい、とても気になっています。何かいい解決策が見つかり、仕事を続けられることになっていれば嬉しいのですが...。

風邪ひいちゃいました(>_<)2014年10月05日 14時52分15秒

久々の更新なのに、管理人風邪ひき中。

先週夫が風邪をもらってきてゴホゴホやっていたので出来るだけ隔離していたのだが、どうやら私にも強烈なのどの痛みが...

これはいけないと息子の入院中の余りのアズノールでしょっちゅううがいをしてたのだが、ついに咳、発熱まで進んでしまい自分で自分を隔離して用心していたのだが...

3日遅れくらいで息子にものどの痛み、鼻水、咳が...やはり恐れていた事態になった。

ちょうど金曜日が血内の外来だったので、先生に風邪薬を出してもらった。息子はそれを飲んで何とか仕事を休まずに行っている。血液検査でCRPが高くなかったため、何らかのウィルス感染でしょうと言われた。

このところ私も自分の用事を優先しているので、息子がひとりで受診することもあるのだが、特に原疾患については問題のある血液データではない。低めで安定している。

今回は血小板がやや低く出たのだが、風邪をひくと低くなることがあるらしいので、これも心配はないらしい。

だが皮膚状態は相変わらずなので今回も減薬は見送り、ステロイド4㎎、ネオーラル100㎎、その他諸々も現状維持となった。

慢性GVHDで一番恐ろしいのが肺に出ることである。だから誘因となるような風邪にはどうしても神経質になってしまうのだ。

GVHDと言えば、加納朋子さんという作家が自身の体験を書かれた『無菌病棟より愛をこめて』 という本があるのだが、その本の文庫化にあたり書かれた文章がよいので紹介しておく。

http://hon.bunshun.jp/articles/-/2734

読むとみなさん「移植患者あるある」っていう感じになると思う。加納さんも退院後に再入院などになるほどの体調不良はなかったそうだが、100%元の健康体かというとやはり4年たった今でもそうとは言い切れないらしい。

100%元通りを目指すよりやはりこうなった身体を抱えて一番よく生きる方法を模索していくしかないみたいだ。

HPにも紹介しているが、この秋は講演会がいっぱい。これから治療に入られる人も、移植後思うように快復しないと思っている人も、どうぞ聴きにいらしてください。

何かひとつでもいい情報を得て帰られますよう、私たちも頑張ります。何よりもまず会場に来たら、こんなにもたくさんの仲間がいるということに気付かれるでしょうから、それだけでも収穫だと思います。元気でるよっ!!

退院52週目(day439-day445)2014年09月06日 09時18分12秒

退院52週目、退院してようやく1年。

これを機に毎週更新はやめにして不定期更新にしようと思う。外来ももうすぐ2週間に1度から3週間に1度に間隔が空きそうな気配になってきたしね。

今週は外来の週だった。移植後1年したら免疫抑制剤は切れるものと漠然と思っていたが、退院後1年たった今でもネオーラルは朝晩変わらない量を飲んでいる。プレドニンも一旦は切れたが再開し、ようやく今週から4㎎に減った。

4㎎に減ったことで、宿題に出されていたビスホスホネートも見送ることになった。これでもし不具合が出て、プレドニンの量を10㎎に戻されたら、ビスホスホネートも始めるという条件付である。

前回の定例会でも話題になったが、ステロイドの長期服用で骨粗鬆や糖尿、白内障など様々な副作用が出る。どれも出て欲しくはないが、私が恐れているのは大腿骨頭壊死である。主治医の先生もこればかりはどのくらいの量をどれくらいの期間服用したら起こるというのがわからないと仰る。

そして予防的には今のところ確実な方法はないが、まだビスホスホネートが効くのではないか?と言われているレベルだそうである。先生も何とも言いようがないらしく歯切れが悪い。

今回、4㎎に減りこのまま順調に3㎎まで減らせればリスクが低くなるので、とりあえずそこを目標にやっていく。ネオーラルは少々長く飲んでも構わないらしい。相当臭いし多毛になるので本人は嫌がっているけどね(笑)

血液データはこのところほとんど変わらなかったのだが今回少しWBCが4000と減っている。1回だけのことならいいのだが、これ以上は減らないでほしい。先生は好中球が67%あるから心配ないだろうとのこと。

ま、各種薬漬けではあるが、ある程度のハンディつきで社会復帰も出来たことだし、高望みはせずぼちぼちやっていくことだろう。息子はのんびり屋なのでそれも幸いしているのかも。思うところは色々あるのだろうが一向に焦った様子はない。

これだけ白血病との付き合いが長くなると、他の人が聞いたら引くようなブラックなジョークも日常会話に中にバンバン入ってくる。腫れ物に触るような扱いだとやってられないからだ。

それも今息子が生きていればこそなのだが、深刻な病気の最中でさえなんかふと可笑しみが湧いてくることってない?そういうのも意外と大事なんだよね。闘病生活を真正面から乗り越えようとすると行き詰まっちゃうからね~♪

とはいえ、ある時期本当に真正面から向き合わないといけない時もある。笑えない日も確かにあった。今まさにそこにいる人たちに敢えてエールを送り続けたい。

あなたはもう充分頑張っているけど、やっぱりあともう少し頑張ってね、と。応援している人はいっぱいいます。