退院45週目(day390-day396)2014年07月14日 12時59分43秒

退院45週目は自宅療養最後の週。

外来のない週だったので、リハビリの仕上げに旅行をまた2つほどこなす。さすがに私のへそくりもぼちぼち底をつきそうだけど、おかげで息子の体重はまた54㎏まで増加した。

旅から帰るとW杯の決勝戦が待っていた。私も明け方起きたが観戦しながらまた眠ってしまった。息子はちゃんと観て療養生活の最後の目標を達成した。

今週からはいよいよ職場復帰。自宅通勤になったので、病気以前の上司や同僚とはお別れだ。旧職場にも復職の報告とお別れの挨拶に行った。元の場所に戻れないのは残念だが仕方がない。前を向いて歩いていこう。

新しい職場にも知り合いは何人かいて、その中の一人は病気のことも理解してくれて味方になってもらえそうだという。心強いね。甘えるわけじゃないけれど、自分に何が出来て何が出来ないがやってみなければわからない。

自宅療養とはテンポがちがう、目まぐるしく状況の変化する職場で本当にやっていけるのかな~?こればかりは自分で乗り越えていってもらうしかなく、母はゴハンの用意や洗濯掃除のサポートくらいしかやれることはない。

リハビリ旅行で回った先々で、たくさんの友人に会ってきた。病気のことを知って骨髄バンクに登録してくれた人、献血してくれた人。小学校以来会っていないが再会して一緒に泣いて喜んでくれた人、同時期に移植し退院して地元に帰ったが亡くなってしまった人、再発がわかって再移植に挑戦する人など様々だ。

息子は運命の不思議を身を持って感じたようだった。自分がいかに狭い道をくぐり抜けて来たか、そして今あるのはいかにたくさんの人のおかげか、小さなラッキーの積み重ねで自分が生かされているかを。

自分が元気でいることが家族や友人、社会への恩返しなのだと思って勇気をもって第1歩を踏み出してほしいと思う。

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