退院20週目(day215-day221)2014年01月18日 16時37分32秒

退院20週目も穏やかに過ぎた。

変化のない週だったが、世間を騒がせているノロウイルスの攻撃も受けず、寒波やインフルエンザからも逃れて、無事過ごしていることに感謝したい。

もともと外来の無い週だったが、九大の講演会に出かけた以外は本当にお籠りの生活。つまり自室、トイレ、風呂、ダイニングのどこかにいるってこと。

私ならストレスでどうにかなりそうだが、息子は気持ち良さそうに眠り、大して困った様子もない。あまり静かなので時々心配になり「生きてる~?」とのぞくと「生きてる~」とのんきな返事が返ってくる。

半分に減らした抗てんかん薬の影響は今のところあまり感じられない。この分だと次は中止になりそう。

今週、私は九大病院クローバー会の栄養指導の講習会へ行き、がん治療の副作用に対する食事の工夫について習ってきた。

レシピや栄養補助食品の紹介もありがたいが、がんと栄養補給に対する根本的な考え方を聞いて頭がスッキリした。

要旨は、「栄養補給でがん細胞が増大することはない。むしろ積極的な栄養補給が治療の奏効率をアップさせるし、高栄養が血球回復にも有効である。」といったところ。

講師自身もがんサバイバーの栄養士さんなのでとにかく話に説得力があった。高価な健康食品や代替医療に頼らなくても、普通の食品をきちんと食べることが免疫力の向上につながると言い切られたので安心した。

点滴なんかにそれほど栄養はない、口からきちんと食べることこそが回復への道だとも言われた。腸にはヒトの免疫細胞の60~70%が集まっているので、食べて排泄することが何より大切らしい。

なかなかすべての栄養素をバランスよく摂るのは無理なので、食べたい物を食べたい時に食べたいだけ食べるようにする。その上で不足する栄養素は栄養補助食品で補うという考え方だった。

早速試供品のコーンスープを飲ませてみる。これは亜鉛や鉄、アミノ酸(BCAA)、食物繊維などが強化してある。味もふつうのコーンスープと変わらないらしい。

今まで栄養補助食品はエンシュアのように美味しくないし薬のようで絶対無理!と言っていた息子もこれは気にならないみたい。他にも色々ネットで探してみよう!

あと中鎖脂肪酸(MCTオイル)も素早くエネルギーになるので調理に利用したい。オリーブオイルもよく使うが抗酸化作用があり良い。

食事量が増えてきたら補助食品も必要なくなるだろうが、まだ50㎏をウロウロしているうちはしばらくはお世話になってみようかな?

まだまだ知らないことがいっぱい、色々勉強になった一日だった。

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