ただいま外泊中2013年05月11日 09時41分37秒

さて3日間のお休みをもらった息子、帰り着くなり何やら表を作成しています。

何とそれは3日間、8回分の食事の計画表でした。入院中スマホにメモっていたらしく実に詳細なリクエストでした(笑)

でも食べることって本当に大切ですよね。栄養って意味だけじゃなく、様々な要素を含んでいます。

早速、昼食の準備に取り掛かろうとすると、「俺も手伝うよ!」といって手を洗い始めました。「いいよ、休んでたら?」というと、「入院してる時から決めてたから。」というので、エプロンを貸してやると、楽しそうにタコスミートを炒めていました。

思い出づくりにと思っているのかな~?と深読みして、こんな会話にも涙ぐみそうになる自分を励まして2人で楽しく昼食を作りました。

再発を知ったリボンの会の友達から、いいサイトを紹介してもらいました。書籍にもなっているし、何とアプリにもなっているので、iPhoneとiPadの両方に入れて参考にしています。

皆さんもぜひ利用してみてください↓

症状で選ぶ! 抗がん剤・放射線治療と食事のくふう
http://survivorship.jp/meal_top.html

9年前の初発の時は遊びたい盛りで外泊許可が出ると、人混みにマスクもせずに出かけたりして、私たちをハラハラさせたものでしたが、さすがに今回は大人の自覚も出来て感染症が治療計画を狂わせると思うのか慎重に行動していました。

たまたま今年花粉症やPM2.5対策に空気清浄器を買っていたので、フル稼働させ、家じゅうのいたる所にハンドジェルを置きました。

お風呂やトイレの掃除も入念に洗濯も別にして、ここ数年無かったほどピカピカな我が家でした(笑)

彼女をはじめ予定していた人には全部会うことが出来て、リフレッシュ出来たたと思います。

現在、三浦マイルド(落ち武者風?)な彼はこれでもう坊主にしてもいいやと言って帰って行きました。

2クール目が始まりました2013年05月11日 11時08分08秒

さて予定どおり今日から2クール目が始まりました。

今回の1発目はMTX(メソトレキセート)の髄注ではなく点滴です。結構入るみたいですね。

制吐剤もバッチリ入っているので、今日は食欲落ちそうだな~。お蕎麦でもゆがいて持って行ってやるとしようか。

利尿剤も入っているので15分置きくらいにトイレか~、体重もちゃんと計らないとな~、って患者として当たり前のことなんですが、これが結構きついらしくて...

さて私、息子の外泊中に彼をひとりにしてやる時間も必要だと考えまして、リボンの会の移植経験者の方お二人とランチをして話を伺って来ました。

Yさんは骨髄バンクからMさんは臍帯血バンクから移植されたのです。
今更ですが知らないことばかりで、本当に本当に為になりました。

今まで医療講演会で聞いてきた医療者サイドの話とは別の視点での移植に関する話は、具体的で創意と工夫に満ちていて、とてもわかりやすく参考になりました。

何より驚いたのは10年単位ではなく数年くらいの単位で移植の技術や支持療法が進歩しているということです。まさしく日進月歩ですね。

もうあまり古い時代の移植の話は恐ろしいばかりで参考にならない気がします。もちろん今でもハイリスクな治療には違いありませんが、着実に進歩しているのを感じます。

それもこれもかつての患者さんたちが命がけで残してくださったデータのお陰なのですね。

Mさんは私にあまりに過酷な現実の話を聞かせ過ぎるのもよくないのでは?と、どの程度まで話そうか悩まれたみたいですが、そんなことは心配無用でした。

私は家族なのでこの話をストレートに息子に話すつもりはありません。自分の中で咀嚼して知識として蓄えておきます。

おぼろげながら見えた全体像を持っていれば、その場の症状ひとつひとつに一喜一憂せず、もう少し頑張れば次が見えると息子を励ます事が出来るのじゃないかと思うのです。

定例会の時衛藤先生が言っておられたように、「医療は着実に進歩している。信じて待てば必ず道は開ける。」です。

この言葉を再確認させてくれたお二人に感謝、感謝です。