「いのちの輝き展」開催します2005年07月01日 09時51分21秒

久々に福岡に恵みの雨が降りました。埃っぽく乾いていた大地にすーと沁みこんで、我が家の庭の草花たちも、ほっと一息ついたようです。緑が雨に濡れてきらきら輝いているのは、みずみずしい「いのちの輝き」のように思われます。

そういえば、一年前の今頃、息子は無菌室にいて、緑はおろか、お見舞いの花すら、眺めることが出来なかった。今、取りあえず寛解を維持できて大学に通っていることが有難く、周りで支えて下さったたくさんの方に感謝したい気持ちでいっぱいになります。(どうかこの状態が長く長く続きますように!)

しかし、一生懸命病気と闘ったにも関わらず、力尽きてお亡くなりになった患者さんも、残念ながらいらっしゃいます。彼らや彼女らが力いっぱい生きた証は、残された家族にとっては、辛いけれど、宝物です。

リボンの会は、そんな貴重な宝物をお借りして「いのちの輝き」展をアミカスで開催します。詳細はサイトの別のページでご紹介しています。夏休み期間ですので、お子さんがいらっしゃる方はぜひご家族でご覧になってはいかがでしょうか。一人の人間が確かに生きていたという事実が、ひしひしと伝わってきます。

ここ数日ニュースで報道される、十代の若者が起こすやりきれない事件の数々。ショッキングだけどずいぶん馴れっこになって来た私たち大人の心にも、加害者たちの心にも、被害に遭われた方々の心にも、白血病で若くして亡くなった人たちの「いのちの輝き」のメッセージを、少しでも届けることができないものかしらと、ぼんやり考えてしまいました。

初めてのメールを頂いて2005年07月14日 09時58分37秒

嬉しい話をひとつ。このサイトを立ち上げてから初めてのメールを頂きました。個人のプライバシーに関わるので詳しいことは言えませんが、福岡以外の遠方からのお便りです。

患者さんからではなく、私と同じように家族の方からの、会報の申し込みでした。苦しい状況の中でも何とか前向きに情報を集めようとなさっている必死の様子に、一年前の自分の姿が重なって見えるようでした。

サイトを管理するのは孤独な作業です。内容が内容だけに落ち込む日もありますが、読者の方からの反応があると、元気が出て、やっぱりサイトを立てたことは無駄じゃなかったと思えてきました。

たくさんの人に見てもらうことは確かに意味のある事ですが、本当にリボンの会を必要としているただ一人の心に響くことが、一番大切なのだと感じています。 これからもそういう気持ちで、倦まず弛まず、地道な活動を続けていけたらいいなと思います。

今週は下の子たちの三者面談が重なり、何かと落ち込む事の多い週でしたが、一通のメールが元気をくれました(辛い内容のメールだったのにスミマセン...)。

これが終わったら、いよいよ夏休みですね。色々楽しい計画もあるでしょうが、みんな、わかっていますねっ!夏休みには「いのちの輝き」展と映画「火火」を観に行くんですよっ!親子で、お友達と、お誘い合わせてお越しください。会場でお待ちしてま~す!

定例会が開かれました!2005年07月31日 10時02分02秒

今日は久しぶりの定例会&暑気払いの飲み会がありました。「いのちの輝き」展の最終日を待たずして打ち上げ開催?みたいな後ろめたさも若干ありましたが、会は大いに盛り上がり、皆楽しいひとときを過ごすことができました。こうやって楽しい事をいっぱいやって免疫力をUPし、また次の段階へ少しずつ進んでいけたらと思います。

参加者の中で印象的だった方をご紹介します。中高年の会員が多い中でパッと目を引いたのは、可愛らしく元気なお嬢さんのY子ちゃんです。本人は辛い思いを何度もされたのでしょうが、微塵も感じさせない明るさです。

移植をされたとの事でしたが、見た目のGVHDも目立たず、お酒を飲んだり、笑ったり、彼との事を話したりしている様子は、健康そのもののように見えました。彼女のような、よくなっている患者さんの存在は、周りの人に勇気と希望を与えてくれます。

反対にお亡くなりになったSさんの奥様とお嬢様の参加も、別の意味で私たちの気持ちを和ませて下さいました。まだ日も浅くお辛い気持ちもあるでしょうに、このような会に来て思い出話をして下さる事は勇気のいることでしょう。

最後に献血歴300回以上を誇るNさん。この方自身は患者さんでも家族の方でもないのですが、全くのボランティアで長年献血を黙々と続けていらっしゃるのです。飄々として温かいお人柄を感じました。

発足以来、色んな方が出たり入ったりして、それでも12年も続いてきたリボンの会。悲しい事もたくさんあったでしょうが、励まされた人もたくさんいたはず。やっぱり細く長く続けていくことが大切ですよね。