キムリア承認2019年02月21日 08時32分03秒

今朝の日経のトップが「遺伝子薬、国内初承認へ 」だった。

数年前にリボンの会の医療講演会でCAR-T(遺伝子治療)の話を聞き早く国内でも承認されないかと思っていたが、遂にその時が来た。

詳しい適応条件はまだわからないが、おそらく再発難治性の患者に絞られるだろうから、ALL患者の全てが恩恵を受ける訳ではない。

しかしALLには長らく新しい治療法が見つからず、割とオーソドックスな抗がん剤治療と移植によってしか助かる道がなかった。支持療法(吐き気止めなど)はすごく進歩したけど。

キムリアは薬価がめちゃくちゃ高いが患者の身体には優しい。5000万円の薬価は保険適用でも1500万円、しかし高額療養費の適用で患者は限度額(収入によって違う)しか支払わなくてもよい。保険の公平性という観点からも議論を呼ぶだろう。

もちろん息子には再々発して欲しくないが、あの過酷な移植治療2度とは受けさせたくない気持ちもあるので、新薬の登場は希望の光でありお守りのようなものである。

池江さんの病気がどのタイプの白血病かはわからないが、ALLだったとしても初発からいきなりキムリアを使うことは出来ないだろう。

他の白血病だとしても医学は日進月歩、必ず彼女を救ってくれる治療があると信じている。

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