心境の変化2015年05月29日 09時33分55秒

リボンの会のHPが新しくなり、このブログもリンクから切り離し私的なブログになりましたので、常々思っていて立場上書けなかったことをこれから少しずつ書いてみようと思います。

まず患者会ではタブー視されがちな、お亡くなりになった患者さんのこと。

昨年の今頃亡くなった親しい方の事を思い出し、ご家族にお電話をしてみました。これも結構勇気のいることでした。

相手に不快な思いをさせるのではないか?そこまでなくともまた新たな悲しみを思い起こさせるのではないか?との思いから、今まであまりご遺族に連絡を取ることはしませんでした。

ご遺族もご遺族で、亡くなってしまった者の家族が患者会に出て行っては、今まさに病気と闘っている患者家族にあまりいい印象を与えないのではないかと思われがちです。

様々な考えのある中でこの問題は避けられるようになり、いつしか会報に訃報も一切載せないようになりました。

電話には妹さんが出られ、家族はみな元気にされているようでした。一周忌のお参りをと申し出ると、身内だけでと仰ったので遠慮することにしました。

思い出話や遺品の整理のことなどを伺いながら、家族はやっぱりまだまだ深い悲しみの中にいるんだなぁと痛感しました。闘病生活が長かった分、残された家族の中にも疲れが重く沈んでいるようにも思われました。

他人の私でも折に触れその方の事を思い出すくらいなのですから、家族はなおのことでしょう。早く忘れて新しい一歩なんて踏み出さずに、ゆっくりゆっくり時間をかけて昇華していけばいいのだと思います。

生きている者のこんなやり取りを先に逝った人たちは案外面白そうに上から眺めているのかもしれませんね(笑)

ふだんは何でもメールのやり取りで済ますことの多い私ですが、会えないまでも声を聴くというのはいいものだと久しぶりに思いました。

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