ピアサポート勉強会に行ってきました!2013年09月08日 09時13分16秒

久しぶりにALLネタじゃないブログの更新です(笑)

初外来で息子の体調が安定していることが分かったので、ようやくリボンの会の活動にも出かける気分になりました。

リボンの会で行うピアサポートの勉強会はこれが2回目です。1回目はあいにく息子の容体が悪く参加出来ませんでした。

今回は9月7日(土)天神のあすみんで10時30分~13時まで、今回の講師はYさんとH先生でした。10数名の参加がありました。

始まりは、グループネクサスのMLで代表の天野さんからピアサポートの研修資料の無料配布の件が流れてきたことがきっかけでした。

息子が再発する前でしたので、何かの役に立つかも知れないと30部(テキストやDVD)ほど取り寄せてどういった形で利用するのが適当なのか考えていました。

その後再発がわかりそれどころではなくなったので、代表の宮地さんとすでにピアサポートの研修を受けて講師資格を取得されていたSさん、Yさんに全てお任せしたのです。

その資料は厚労省委託の「がん総合相談に携わる者に対する研修プログラム策定事業」の一環として作成されたもので、これをこのまま患者会に当てはめることには少し無理がありますが、ピアサポートを行う上での心構えやスキルを確認するには役に立つものです。

ピアサポートとはピア(仲間)+サポート(支援)の意で「仲間による仲間の支援」と定義されています。まさしく患者会の活動の基本となるものです。

ピアサポートは本来は1対1で行うのが基本です。リボンの会では個別の相談も受けていますが、主に定例会の後半、グループミーティングで行っているのがこのピアサポートに似ていると思います。

体験を共有し共に考えること、相談者(患者や家族)の心に寄り添うことを第一に考えているのです。

従って、基本は傾聴する事。細かくは、色々禁止されている事項があります。例えば答えを誘導しない、個人情報を守る、営利目的(健康食品や代替療法)、宗教などの勧誘をしない、医療者の批判をしない、その他諸々などがあります。

こういう事が自然に守られているからこそ、リボンの会はここまで健全に発展してきたのだと思いますが、時々は勉強会を開いて、これらのことを確認するのも悪くはないと思います。

H先生はこの事業の沿革を説明され、Yさんは自分の受けた講習を噛み砕いてわかりやすく説明されました。本当に有意義な会だったので、開催に尽力頂いたスタッフの皆様に感謝しています。

後日資料を何らかの形で希望者に配布できるよう考えています。

最後にYさんの話の中で、いつも私が心に留めている言葉がありましたので紹介します。

それはヘルパーセラピー(援助するものが癒される)の原則です。一般的に援助関係とは、援助者が何かを与え、相談者が何かを受け取る関係と思われがちでですが、援助者もまた決して与えるだけではなく、何かを受け取っているのです。

治療の最中、失意のどん底にいる時は、一方的にリボンの会の先輩に助けてもらっていると思い込みがちですが、実はあなたのその行為は先輩患者や家族を癒していることでもあるのです。

そして私のようにピアサポートされる側から一度はピアサポートする側になり、また今度はされる側にと立場は入れ替わります。どんな人もどのような立場にもなりうるという事を頭の片隅に置いて活動していきたいと思います。

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