再発から入院まで2013年04月16日 10時39分42秒

息子は4月2日(大安!)に入院した。

今回は2月の定期受診で少し白血球値が低かったため、1ヶ月後に再検査をしたところ、さらに低くなり好中球の値も悪かったので、骨髄穿刺と生検をして急性リンパ性白血病が確定した。

初発時のように全身状態が悪くなってからの発見ではなかったし、血小板もヘモグロビンも正常値の範囲内だったので、その場で入院というわけではなく一度自宅に帰された。

本人にも再発の自覚がないらしく、これが間違いでしたってことにならんかな~なんて言っていた。

治療開始まで少し余裕があった。さらに精密な検査を受けながら、その間外出許可を取って会社への報告、休職願、さらに社宅から自宅への引っ越しなど必要なことをすべて済ませた。

そして息子が行きたいと言ったすべてのお店に行き、好きな物を食べさせ、もちろん私の手料理も考えつく限り作って食べさせた。親子3人で過ごす最後の楽しい時間になるかもと思うと切なかった。

確定診断に続き治療方針の説明があった。覚悟してはいたが、根治を目指すために移植を見据えた治療になると言われた。

夫はもう一度化学療法だけで良くならないのかと念を押していたが、もうそれでは無理だという事を私はよくわかっていた。

初発のときに兄弟のHLA検査は受けていて、すぐ下の弟と一座不一致ということがわかっていたので、当然血縁者間の移植(おそらく骨髄からの)と思い込んでいたが、先生は別の提案をされた。

移植後のQOLを考えてまず骨髄バンクのフルマッチのドナーを探しましょう。そして広く臍帯血も視野に入れて一番いい移植を考えましょう。

そしてドナーの検索が始まったが、骨髄バンクの方にはあまり該当者がなく、臍帯血バンクの方に細胞数も十分なかなりよいものが見つかったとの報告を受けた。

当初化学療法を3クール受けてからの移植という予定だったが、初発時の影響を思われる心臓へのダメージが見つかったため、化学療法を早めに切り上げて、全身状態の良いうちに移植に踏み切るということになった。

再発はしたものの、今回気持ちの上で本当に楽なのは、主治医をはじめ担当に先生方を全面的に信頼できるという有難さである。それだけで本当に安心だし、つらい治療にも立ち向かって絶対に元の場所に帰る!と思えるのだ。

治療方針についての迷いや疑いがないので、患者は本来自分のすべき事、身体を清潔に保つ事などに専念できる。

さあ、いよいよ治療開始!

母は何か食べられそうな物をせっせと運ぶことにしよう。

コメント

_ cy ― 2013年04月16日 17時00分02秒

きっと移植の前日まで「あー、嘘ってならんかな。」と
息子さんも思うでしょうね。
私も自覚症状なしの再発だったので「はぁ?」って
感じでした。治療が始まると現実でしたけど。

社会人になるといろいろ手続きも大変ですね。
この病気は告知されてからの時間が
超特急ですぎますもの。

お母さんがお料理上手でよかったですよ!
だって病院のお食事は食べられなくなりますもの…
栄養点滴もあるけど、やっぱり口から食べるのが
一番の回復と治療法ですよ。(と経験者は語る)

せっせと美味しい物を運んでもらって
息子さんに元気玉をたくさん作ってもらえますように。

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