退院後1年経ちました!2005年09月18日 10時07分27秒

過ぎてしまってからふと思い出しました。息子が6ヶ月間の化学療法を終えて退院してからもう一年が経過したことを。

今でも再発の不安がないと言えば嘘になりますが、こうやって普通の大学生活が送れていることに感謝し、普通ってなんて幸せな事だろうかとしみじみと思います。そして更に嬉しい事に最近20歳の誕生日を迎える事ができました。

Happy Birthday!

昨夏は精神的にも肉体的にもギリギリのところで、ただひたすら「9月には家に帰って19歳の誕生日を迎えよう」というのが、私たち家族の合言葉でした。しかし帰ってからも副作用が強く残り、口内炎がひどく、点滴に通う毎日で誕生日のご馳走も食べられないような状態でした。

長期間の入院で足腰が弱り、最初は家の中を歩くのがやっとという状態から、少しずつ外へ出て散歩が出来るようになり、車の免許を取ってドライブが出来るようになり、寒い冬を感染症にかかることもなく乗り切り、治療で抜けた髪もようやく生え揃い、春が来て大学に復学しました。

社会復帰にあたり親子で色々心配したことは、ほとんど杞憂に終わりました。息子は今まで我慢してきた事を取り戻そうとしているかのように、パワー全開で新しい事(主に遊び!?)に挑戦しています。

大学に入ってからの友達には病気の事を言っていないようなので、普通に思ってもらいたくて少々無理をしているように親の目からは見えます。今も外来での治療が続いているので、親としてはハラハラなのですが、見守ることしかできないものですね。

現在入院治療中の皆さん、息子だって将来移植が必要になるかもしれませんが、取り敢えず今はこんなに元気で青春しています。とことん不安になり落ち込む日もあるでしょうが、どんな小さな事でもいいから、心の支えにして乗り切ってくださいね。

息子曰く、入院中の極意は「一日一日をあまり深く物事を考えずに過ごすこと」と「この薬はがん細胞に効いていると自己暗示をかけること」の2つだそうです。あと制限はありますが、できる限りの美味しい差し入れも気分UPの重要なアイテムだという事です。

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