ドラマみたいな出来事2017年04月13日 17時39分48秒

3ヶ月に1度、浜の町病院に定期受診に来る実家の母。
幸い認知症もないので86歳だが関西から新幹線に乗って1人でやって来る。

受診日の前日の朝、○時○分ののぞみ○号で行くからと朝の8時半ごろ電話で確認し、わたしは博多駅で指定された便を待っていた。

しかし、待てど暮らせど母は降りて来ない。念のため次ののぞみの到着時間まで待ち、携帯にかけたが出ない。自宅の電話にも出ない。いつも母は乗ったらメールを送って来ていたのだがそれもない。

急に不安になり駅の事務室で行き倒れがないかとか、車内での事故がないかなど確認したが、駅員は報告はないというばかり。

意を決して、お世話になっている訪問看護ステーションの看護師さんに鍵を開けて実家に入ってもらった。

果たして...母はそこにいた。しかし意識はあるものの身体の自由が利かず、ほんの数メートル先の携帯電話に手を伸ばすことが出来なかったのだ。

すぐに近くの病院に救急搬送され、脳のMRIやレントゲンなどくまなく調べられたが異常なし。血液検査や尿検査でおそらく尿路感染症だろうということに落ち着いた。

次の日私が駆けつけた時も、まだ熱が39.2℃もあり意識はあるもののせん妄のような状態ではっきりしない。話しかけてもすぐウトウトと眠ってしまうので心配した。

それにしても朝電話で会話した時は普通で、その3時間後くらいに出かけられなくなり、夕方にはぐったりと動けなくなっているなんて、想像を超える進行の速さである。高齢者の尿路感染症は恐ろしいものだと知った。

尿路感染症自体は抗生剤の投与で数日でよくなったのだが、こたつに長時間足を入れていたためかかかと付近に手のひらの半分ほどもある大きな水膨れが出来ていて歩行が困難になってしまった。

自立した生活が当分無理なので、今回も福岡まで連れて帰ってきた。傷が治ったらまた送って行く予定。

そんなこんなで血液内科の定期受診がぶっとんでしまったが、こちらにいるうちになんとか受診させようと思う。

それにしても、福岡に来る日でなければあのまま発見されずに夜を越し、朝までには脱水や敗血症を起こしていたかもしれない。つくづく運の強い人だと思った次第である。