今日は何の日?2008年03月03日 07時34分23秒

今日は3月3日桃の節句、そう雛祭りですね。普通なら楽しくてワクワクする日なんですが、我家にとっては別の意味で忘れられない日となりました。

4年前の今日、息子の発病がわかり検査からそのまま入院が決まった日だからです。息子の病名は急性リンパ性白血病でした。当時18歳で、その2日前の3月1日に高校の卒業式を終えたばかりでした。

告知されたその日に、私は息子をひょっとして失うかもしれないという、物凄い恐怖と悲しみに襲われました。自分より先に子どもが死ぬかもしれないなんて、世の中にこんなにも残酷なことがあるのかと思い、世の中から全ての色が消えてしまったかのような気持ちになりました。

あれから4年たち、幸い移植もせずに化学療法のみで寛解を維持し、息子は元気に大学に通っています。ようやく白黒の雛祭りもカラーの映像に戻ってきつつあります。

5年の寛解維持に向かってあと1年、今では雛祭りは待ち遠しい日に変わってきました。息子はあと1年で大学も卒業し社会に出て行くことになるでしょう。再発など病気そのものに対する不安はもちろんありますが、最近では病歴を隠して社会で生きていくことに対する不安が膨らむ一方です。

リボンの会でも、先ずは病気を治すことが最優先ですが、治る人が多くなって来た今では、助かった命のその後について考える必要があるとつくづく思うこの頃です。

コメント

_ C.Y ― 2008年03月07日 19時39分59秒

もうすぐ社会に向かって、病気からも学生生活からも卒業ですね。
白血病患者にとって、社会はとても「生きにくい」ことが多いのが事実。
でも、確実に認識は変わっていますし、息子さんのような元気になった
方が1人でも社会に巣立ってくれることが、後に続く人たちへの励みと
なることでしょう。
私の友人にも何人か復職ができなかったり、社会的差別を受けている
方がいます。でもすべては10年前よりは進んでいる、と何より私自身が
感じています。

前に進むこと、生かされた命を大切に過ごすこと、これを続けていけば
きっと患者も、家族も、未来は明るいものとなる、そう信じています。

_ リボン管理人 ― 2008年03月09日 08時37分46秒

温かい励ましのお言葉ありがとう!この間は講演会でお会いできて本当に嬉しかったです。以前と変わらず、いえ、以前にも増してキレイになられたように思いましたよ。暖かくなったら定例会にもお出かけください。移植体験談を生で聴きたがってる患者さんたちがたくさんいると思います。無理は禁物だけど、ぜひお力を貸してくださいね。

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