母のリンパ腫再々発2018年11月11日 08時40分20秒

PETの結果は限りなくクロに近かった。というのも悪性リンパ腫の場合生検のみが確定診断の基準であるため、ある意味状況から見ての判断である。

3年前にも再発を疑われたが、場所が縦隔で腫れていても生活に支障が無かったため経過観察を続けていた訳なのだが、今回は回腸、しかもかなり大腸寄りの場所なので、放置した場合腸閉塞など生活に支障が出て来る可能性が大きい。

放置したまま症状が出て緊急手術などになる方がリスクが高くなるので、定期受診で早期発見出来た今のうちに外科手術で取り除く方がいいとの主治医のアドバイスを受け、一度自宅に帰した母をまた福岡に連れて戻って来た。

先週は消化器内科・外科を受診し外来で出来る検査が行われた。もともと大動脈弁狭窄症と心房細動のある母なので、全身麻酔での手術に耐えられるかどうかを判断してもらうため、循環器内科も受診した。

外来での検査には体力的に限界があるので、明日からは入院して大腸カメラと小腸の透視をしてもらう。

それと並行して母の一時的な住居探しも行った。家には他にも病人がいるし、外科手術後に退院してきた時に階段の多い我が家では生活しづらく、ほとんど動かない生活になってしまう。今でも3階の住人となりほとんど一日中動かない(^_^;)

ようやく家から5分ほどの所にサービス付き高齢者住宅を見つけ、母を説得して春まではここに住んでほしいというと、さすがに9年前とは違って何が何でも自宅へ帰るとは言わずに了承した。

検査入院中に引越しを済ませておき、退院後はここでの生活に慣れてもらいながら本番の手術を待つという手はずを整えた。

なんという目まぐるしい2週間であったことか(-_-;)

おかげですっかりリボンの会の医療講演会のことが吹っ飛んでいた。気付けば昨日終わっていたのだ。病気の渦中にいる患者家族にとってはなかなか行きづらいものなのだと今回初めてわかった。

検査入院の結果2018年11月15日 08時36分07秒

3日間の検査入院の結果、やはり悪性リンパ腫の確定診断はつかず。CTやPETと同じように、回腸に3㎝ほどの腫れがあることは間違いないようで、手術で取ってから組織検査をして病気を調べるという順序になった。

それにしても88歳になってからの大腸カメラや小腸透視(バリウム飲むヤツ)はかなり堪えたようでフラフラになって退院した。しかも入院中に予め荷物を運びこんでおいたサ高住へそのまま入居。母にとっては至難の一日だったろうが、私も疲れ果てた。

腫瘍は小腸でも大腸にかなり近い部分に出来ているので、覗いてみて必要なら大腸も切除するらしい。小腸どうしをつなぐより、大腸と小腸をつなぐ方がはるかに難しいらしいのでそうならない事を祈る。

循環器の先生のOKも出たので今月末の手術が決まった。退院については何も決まっていないのだが、おそらく2~3週間くらいだろうな。前回の手術のあとが癒着している可能性が高いので開腹になるだろうし。

とにかくこのまま置いておいて腸閉塞でも起こされるとたまらないので、取り敢えず切って中身を調べる。リンパ腫ならこれ以上の治療はしない。それ以外のもので悪性の場合はそこからまた治療方針を考えるという事らしい。

昨日のカンファレンス、母には半分も理解出来ていないだろうな~。キーパーソンとなる家族がいない人は高齢になって大病したらどうなるのかね。娘のいない我が身がふと心配になる(-_-;)

母の手術前に2018年11月22日 09時56分12秒

検査入院の直前に被せていた義歯が折れ歯の根だけが残ってしまった。近所の歯医者に行くと手術を控えしかも大動脈弁狭窄症と心房細動の既往歴のある患者の抜歯は引き受けられないと、総合病院へいくように紹介状を持たされた。

本来なら手術をする病院で受けたかったのだが、そこに歯科はなく仕方なく家から一番近い総合病院に予約を入れ受診した。ここでも手術前の抜歯はリスクがあるので手術後入院しての抜歯を勧められた。

しかし口腔内のクリーニングだけは大きな手術前にしておくべきだと言われ、大量の抗生物質を飲んでお掃除をしてもらった。これでひとつやるべき事が終わった。

それと同時に母のサ高住への引っ越しも行った。10月末にこちらへ連れて来てずっと我が家に逗留していたが、家族みんなに疲れの色が見え始めていたので、渋る母を説き伏せて春までという条件で入居してもらうことにした。

母の検査入院直前に、家の近くで空いているサ高住を検索し見学に行き、ようやく母が住んでくれそうな所を見つけて仮予約し、最終的に母のOKを取って決めた。

そして検査入院中に荷物を運びこみ、退院後は直接そちらへ入居してもらった。これが本当に正解で生活が安定した。

母も住んでみるとひとり暮らしよりはるかに楽で、部屋も廊下も食堂もみな暖かいのでのんびり大好きな新聞を読んで過ごしている。TV浴もしうたたねもしている(^_^;)

住人の方たちもみな自立の方ばかりなので、つかず離れず世間話をする程度の関係をキープすることが可能である。嫌がっていた高齢者施設での暮らしが意外と気に入ったみたいで私はほっとした。

ことしは父の葬儀もあり実家との往復に疲れ果てていたので有難い。安否確認のための朝夕のメールも気にせず自分のペースで生活できるのは何年ぶりだろうか。

しかも父のお墓を福岡に建てたので、母のすむ場所から見えるほどの近さである。お父さんが私の窮状を見かねて母を呼び寄せてくれたのかな~?

後は月末の小腸切除手術を待つばかりである。こちらもどうか上手くいきますように。お父さん、母はまだそちらへ行くつもりはなさそうなので、そこのところはよろしく。

母の手術終わる2018年11月30日 23時30分13秒

今日は朝いちで母の手術があった。

歩いて行きますか?車椅子で行きますか?という看護師さんの問いに母よりも早く「歩いて行けるよね?お母さん。」と言った私。

足は悪いがふらつきもないので、病院のようなバリアフリーの廊下は平気だよって!感じで自身の足でしっかり歩いて手術室に入って欲しかったから。

母は一瞬甘えたいような表情を見せたが私の気迫に押されて歩いていくと言った。手術室に消える時も手を振って余裕の表情を見せた。

待つこと4時間。執刀医の術後説明があり手術が無事終わった事を知る。想定外のことは特に起こらず小腸にある腫瘍を切り取り小腸どうしを元のように繋いで完了した。

後は検査でその腫瘍の正体を調べてもらうだけ。先生の話ではどうも固形がんのような顔つきではないので、リンパ腫っぽいかな~という感想だった。

HCU(ハイケアユニット)に運ばれた母と対面する。まだ朦朧としてはいるが、はっきりありがとうと言っていた。まだせん妄は起こっていないみたい。

でも前回の手術の時はしばらくして起こり3日間ほど続いたからなぁ、安心はできない。術後せん妄は必ず治る、絶対に認知症に移行することはないと毎回聞かされても、言ってることがあまりにもシュールなのでマジ心配してしまうのよね(^_^;)

HCUにはあまり長く居られないので夕方で帰って来てしまった。帰る間際に血内の主治医の先生も来てくださった。長い付き合いなので顔を見るとホッとした。母も先生をはっきり認識して反応した。

さて明日の朝、母はどうなっているのか?手術そのものについては心配していないがせん妄が起こって夢の国の人になっているとちょっと悲しいかも。

ひとまず今日はゆっくりお休みください。頑張ったね88歳!