「がん患者と相談者のための就労セミナー」へ行ってきました!2013年10月06日 10時38分06秒

2013年10月5日(土)「がん患者と相談者のための就労セミナー」がアミカスで開催されました。

主催はがん・バッテン・元気隊(http://fcsc.jp/page8.html)です。

興味あるテーマで体調もよかったので息子も参加しました。会場は予想どおり固形がん(特に乳がん)の患者さんや相談者が多いような雰囲気でした。

みんなものすごく元気そうに見えて、マスクを着けている人も数えるほどしかいないので息子はちょっと場違いな感じでしたが、話の内容は初めて聞くようなことばかりで勉強になりました。

医療講演会とは違いテーマが「就労」ですので、演者やパネリストも多彩で、

国立がん研究センターがん対策情報センター長 若尾文彦さん
NPO法人がんサポートかごしま理事長 三好彩さん
福岡がんサポートセンターの方
医療ソーシャルワーカーの方
産業カウンセラーの方
社会保険労務士の方
乳がん患者の方

などなど、それぞれ専門の立場で話されました。

特に医学の進歩でがんが治る病気に変わってきた今、自分から簡単に仕事を手放さないということが重要だそうです。

もちろんそれは収入の糧という意味合いが大きいですが、他にも生きがい・アイデンティティとか社会への貢献などもあり、厳しい治療を乗り越えるための目標でもあります。

私も今までがん情報サービスのHPは何度も訪れていますが、病気のことを調べるばかりで就労に関する以下のようなページがあることに気付きませんでした。

患者必携「がんになったら手に取るガイド」の中の
http://ganjoho.jp/hikkei/index.html

「社会とのつながりを保つ」のページ
http://ganjoho.jp/hikkei/chapter2-1/02-01-02.html

なお「がんになったら手に取るガイド普及新版」が2013年9月13日に改定されましたので、PDFをダウンロードしてみることも出来ます。
http://ganjoho.jp/public/qa_links/hikkei/hikkei02.html

乳がん体験者の話も、病気の事をカミングアウトするのか?どうやって職場復帰を果たしたか?とか治療を続けながらどのように仕事の折り合いをつけていくのか?を具体的に話されました。

社会保険労務士の方も「どんな会社でも一方的に解雇することはできないから、自分から辞めることはありません。よく考えて最良の方法を考えましょう。」と以下の4点を挙げられました。

①就業規則をよく知る。
  利用できる制度はできるだけ使う。
②休職制度の有無を調べる。
  これは企業に一任されており義務ではないので、休職中の賃金や復職の条件は様々である。
③傷病手当を利用する。
  各種保険組合が1年6ヶ月の間、おおよそ賃金の2/3を目途に支給する。
④障害年金を申請する。
  初診日に被保険者であることや、保険料の納付状況により条件が変わる。障害認定日は初診から1年6ヶ月後か治癒した日をさす。

いずれの情報もインターネットを利用しなければ辿りつかないので、とにかく地域の相談支援センターに相談してみることが近道と言えそうです。

福岡県の相談支援センター
http://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/fSoudanShienCenterIchiran?OpenForm&p=40

ここでいろんな方法を紹介をしてもらえますが、このページもネットでないと調べられませんよね(^_^;)

息子も初発の時は周りにカミングアウト出来ませんでした。就職時も5年以上経過していて何も尋ねられなかったので病気のことは非開示でした。

しかし再発した今、会社や同僚にはすっかり知れ渡り、自らもFBで告知しているので以前より気が楽です。

患者の権利を声高に主張するのではありませんが、納得するまで療養しより良い状態で復帰するのが、会社にとっても自分にとっても良いのではないかと思えてきました。

患者体験談の中で自分が出来ない仕事を同僚に代わってもらう時、「すみません、ではなく、ありがとう、と言うように心がけている。」と話されたのが印象的でした。いつもすみませんと謝ってばかりではネガティブな気分になるからだそうです。

病気だから当然といった態度で休んだり時短を願い出たりすれば、最初は優しい周囲の人もだんだん不満を持つようになります。

本当は病気を克服するだけでも大変な思いをして来たのだから、こんなことにまで気を遣わず、温かく見守ってもらいたい思いもありますが、現実には病気でなくても厳しい就労の状況があるので失職しないだけでも幸運なのでしょう。

セミナーが終わって最後に息子が「何事も感謝の気持ちとコミュニケーションが大切ってことやね。」と言っておりました。

このセミナーで得た知識をもとに復帰へのシナリオをゆっくり考えてみたいと思います。

コメント

_ あっきー ― 2013年10月18日 13時34分04秒

こんにちは

あらぁ~、会場にいらっしゃったのですね
雨の中ご子息はその後、体調を崩さなかったでしょうか?

私も就活の参考になればと思い、出かけましたが
講話(体験談)は乳がん、乳がん・・・
社労士の話も・・・誰でも知っている内容レベル?
ただ、障害年金が誰でも貰えるような口ぶりは誤解があるのでは・・・
それとも「裏技があるのか」とひねくれ者の私は疑問に思いましたが、
賛辞する会場の参加者や主催の方々の努力に水を差しそうだったので
あえて控えました(苦笑)
血液疾患で申請するのは根気がいりますよ
年金事務所の受付の担当者次第もあります
1回目は申請書すら貰えませんでした。
半年後別の窓口の方は親身に対処してくれ、約1年近くかかりましたが
2級で認定を貰うことができました

私は2年前「膠原病」で3カ月離脱、そしてまた2年後には「白血病で移植」と長期離脱。その為業績の悪かった会社に、体よく「しっかり療養しなさい」とリストラされました
・・・その後、会社は倒産しましたが

移植から3年目ですが、いまだにネオーラル、プレドニンとも切れません。
発熱は繰り返しますし、春からクレアチニン、尿酸値も高いので主治医も投薬量を気にしています

まだまだ、何か起こりますね
復帰も無理せず、あせらずに・・・養生されてください

浜の町病院も無事移転できたようで、体調良かったらまた立ち寄らせてくださいね

長文すみません

_ リボン管理人 ― 2013年10月19日 08時25分16秒

あっきーさん、コメントありがとう。
あの日会場にいらしてたんですね。

何だか女性が多くて、乳がん患者さんの元気さに圧倒された感がありました。こういうと乳がんの方に怒られそうですけど(笑)

息子も私も初めて聞くようなことばかりでしたが、先輩患者のあっきーさんからしたらあまり役に立つ情報は得られない内容だったんですね。

確かに血液疾患での障害年金申請はなかなか難しいとは聞きます。厳しい現実を教えて下さってありがとう。でも頑張って運も味方につけ(?)2級に認定されたんですね。そんな情報も必要としている誰かに届くといいなと思います。

定例会では病気や治療の話が多くてなかなか社会復帰の問題までたどり着きません。特に就労については個人差が大きく全体的なテーマとして取り上げるのが難しいこともあります。また患者会はハローワークではないので、どうしても限界を感じてしまいます。

息子も首の皮一枚でつながっている状態ですが、今の会社に戻ることを彼自身が強く望んでいるので、何とか会社に理解してもらえるよう努力はしていくつもりです。

でも万が一叶わなくても自分の帰るところはそこしかない!と思い込まず、せっかく貰った命を大切にしながら、ゆっくり次の目標を探していけるようサポートする覚悟です。

まずはGVHDや再発なく体力が戻ることを目標に、生きて帰ってきてくれた息子との日常生活を楽しみたいと思います。

_ あっきー ― 2013年10月20日 12時30分05秒

なんだか偉そうなことを書いたようですみません
先輩でも、みなさんより詳しい訳でも決してありません

私の治療した九州医療センター(中央区地行)でも
移植患者対象の「フォローアップ外来」というのを
毎週火曜日に行っているようです(要、予約)
ただデーターの関係上この病院での治療患者対象だと思いますが
不安な方は、ご自分の病院に相談されてみては?

ただ私は、ここ「リボンの会」が一番親身になってくれるし、みなさんの生きた体験談が聞けるので、出会えたことが一番の宝だと思っています

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