母の治療方針2016年02月03日 10時09分00秒

検査がひと通り済み、週末に母の治療方針をめぐる話し合いがあった。出席者は先生方3名と看護師さん、母と私の5名。

母はリンパ腫の再発とは別に先月半ばひどい転倒をし、顔面打撲と擦過傷、左肩打撲、歯が折れて見るも無残な状態で福岡へ来て入院した。直後に撮った脳のCTには異常がなかったので安心していたのだが、左肩の痛みが一向に引かない。

リンパ腫の治療のための前検査とともに、左肩のCTも撮って頂くと、骨折こそ無かったが腱板断裂ということであった。高齢のため手術は出来ないのでリハビリで治していくことになった。もちろん全く元通りとはいかないが日常生活ができるようになるまでしばらくかかるらしい。

リハビリをしながらのリンパ腫治療になるのか~と思っていたら、今度はこちらへ来てから撮ったCTの画像から、発見から1ヶ月経過しているにも関わらず、腫瘤があまり変化していないことが分かった。これはまあ良い事には違いないのだが...。

すると今度は、今この段階での抗がん剤のような強い治療が必要なのか?ということになってくる。母は怪我以外にリンパ腫によるQOLの低下はない。若い人なら発見されたこの時点で迷いなく治療を開始すると言われたのだが、母の場合リスクとベネフィットを比べるとどうやらリスクの方が大きく、治療によってQOLが下がるか最悪は合併症で死んでしまうかもしれないとのこと。

私はリツキサンのみの投与で何とか凌げないかと聞いたが、やるからには抗がん剤との組み合わせでしないと一定の治療効果は上がらないだろうと言われた。

これは非常に悩ましい問題である。持ち帰って週末に家族会議を開き、また私自身も息子の手術と重なる期間に、母の介護を抱え込めるのか?という自問自答を繰り返し出した結論は...。

取りあえず、母は退院して福岡の私の家から近所の通所のリハビリに通う。息子の手術が終わりリハビリの病院に転院した頃に、再度リンパ腫のCTを撮り進行の度合いを診る。その時点で抗がん剤治療をするか無治療経過観察かのどちらかを選択する。

この厳寒の時期に、このまま手の不自由な母を実家へ連れ戻って、あらゆる介護の支援を受ける手続きを整えて帰ってくるまでの時間的猶予はないし、その後もきっと様子がわからず心配し続けるだろう。

かといってこちらで過ごしてもらうのもそう簡単なことではない。自分の生活のペースは完全に乱されるから。最終的には、身体的な負担の増加を取るか、精神的な負担の増加を取るかの二者択一である。

結局私は身体的な負担の方を選んで、自宅でのリハビリのために一旦母を退院させ引き取ることにした。家族も賛成してくれた。先生方にもその旨を伝えると、早速リハビリの病院探してくださることになった。

また母を迎える準備だ。せっかくだから楽しんでやることにしよう。リンパ腫以外のことでいつお迎えが来てもおかしくない年なのだから、残された時間を精一杯快適にすごしてもらうために(^_^;)

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