看病から介護へ2010年09月15日 14時36分16秒

血液疾患の話からは少し離れてしまうかもしれませんが、もうしばらくお付き合いください。

え~っとバリアフリーの話でしたね。

2、3年前父に要介護認定がついた頃から、家の中は手すりを付けたり、浴用の椅子を買ったり、少しはリフォームしていたのですが、今回の母のダメージはそれを上回っていましたので、さらなるリフォームが必要でした。

まず部屋の戸がドアではなく引き戸なのですが、それが重くて開けられないのです。そこで大きな取っ手をつけ、下にローラーを付けてはどうかとアドバイスされました。

次に庭ですが、不在中に枯れてしまった鉢が100鉢ほどもあり、分別収集の厳しい自治体なので、中身は山に捨てに行き、鉢だけにして粗大ゴミに出したのですが、一度目は置いて行かれ、2度目に事情を話しても散々文句を言われ、ようやく引き取ってもらえました。

ヘルパーは介護の対象者の部屋や身の回りのこと以外、やってはいけない規則なので、庭の水遣りなどはやってもらえません。この際思い切って大量に物を捨て、庭もバリアフリーを目指しました。

洗濯機も乾燥まで出来る全自動に買い換え、物干し台も高くて使いづらいので、低く改造しました。

リビングには不要な書類が山積みされていたので、来る日も来る日も母に分別させて、私はひたすらゴミ捨てに奔走しました。

そして1ヶ月かかってようやく、母が杖をついて安全に歩けるルートを家の中にも外にも確保することが出来たのです。

世間でよくゴミ屋敷と言われている人の気持ちが今まで全く理解できませんでした。今回実際やってみて、体力のある間はいつかやろうと思っていても、思いがけない事(今回の母の病気のような)が起こって、自分ではどうしようもなくなってしまった結果じゃないのかなと少しわかるような気もしました。

娘の私が言うのもなんですが、病気の前は本当に元気で明晰な母でしたが、今は自分に出来ないことの多さに気づき、愕然とした様子でした。認知がない分、薬やお金の管理が出来ますので、一人暮らしになっても何とかやっていくことでしょう。

入院していた父もによい施設が見つかり、運良く9月から入所させることが出来ました。こちらも決まるまでには紆余曲折あったのですが、それはあまりにも本題から離れるので、ここには書きません。

何とかバランスを保っていた後期高齢者の2人暮らしも、母の病気でこういう結果になってしまいましたが、両親とも命があっただけよかったと感謝しています。

父が8月に、母が9月に、共に80歳を迎えることが出来ましたので、家族でささやかな傘寿の食事会をして祝いました。

これで1月から続いたDLBCL日記はひとまず終了。

管理人のひとりごともまた広く血液疾患のことを取り上げていきたいと思います。

皆さん、応援有難うございました。一緒に入院していてまだ闘病中の方、頑張ってくださいね。またお顔を見に伺います。