おかげさまでもうすぐ2歳!2015年06月06日 09時08分21秒

久しぶりに外来に付いて行きました。

全体に低めではありますが血液データに異常なし。Lマークも付いていますが顕著な下がり方ではないので良しとしましょう。

皮膚のGVHDもこの頃はスキンケアをする自覚が出てきたので改善し、マスクなしでもそれほど目立たなくなってきました。なので、ネオーラルはまた10㎎減って80㎎になり、朝晩10㎎を4錠ずつ服用することになりました。

初めて「ちょっと腎臓の値がひっかかりそうなので、もう少し水分をたくさん飲んでね。」と言われたのは珍しいことでした。今まで腎臓のことは私たちの中ではノーマークだったから、気をつけよう。

気が付けばもうすぐさい帯血移植から2年が経過します。くどいようだけど、改めてさい帯血を下さったお母さんと赤ちゃんに感謝して、その人たちが幸せに暮らしていらっしゃることを願わずにはいられません。

自分たちはまずまず幸せにやっていますとお伝えする方法がないのでいつも心の中で感謝しています。

細心の注意を払って息子の生活をサポートしてきた私ですが、先生から色々なお許しが出たので、最近は息子にダメだしをすることも少なくなりました。

息子の方も安心したのか、生活を楽しむことに意欲が出てきて活動的になりました。今までは休みの日は寝てばかりでしたが...。

たまたま最近勤務形態が変わって夕方~夜勤務になったので、外来も休みを取らずに行けるようになり、昼間の空き時間が有効に使えるようになりました。

そこで始めたのがテニスとフットサル。最初はジムも考えたのですが、なんとなく更衣室が清潔じゃない気がしたのと、反復のトレーニングは単調で長続きしそうになかったからだそうです。

免疫抑制剤が切れてないので日焼けはコワイ。だからテニスはインドアで、フットサルは夜です。

フットサル1日目の翌日の筋肉痛はハンパなかったみたいですが、見知らぬ人との出会いも楽しかったらしく、週一で続けるそうです。

テニスは未経験なので初心者クラスに入ってぼちぼちやる予定。こちらも週一で続けると張り切っていますが、どうなることやら(笑)

でもスポーツを楽しみながら体力をつけ、もう少し長時間勤務に耐えられる身体づくりを目指している息子なのでした。

退院後、家の中だけの生活から、職場と家の往復、さらに趣味の時間を持つまでになりました。2歳の誕生日祝いはスポーツウエアかグッズがいいかな♪と考えている母でございます。

次の外来では移植後2年の精密検査(胃カメラなどなど)が予定されています。こちらは休みを取って一日がかりになりそうです。

なんか手のひらに赤いブツブツが!2015年06月17日 16時50分34秒

移植2年を無事通過したら、いろいろ欲が出て来たようで、前回書いたようにスポーツを始めました。

次に秋の海外旅行に向けてパスポートを取得しました。余談ですが、私のも残り僅かだったので一緒に行って切替申請をしました。10年前の写真と比べて今の写真のあまりの変化に大ショック!

息子がこのごろしみじみ「お母さんも老けたね~。俺のせいやね~。」というのもうなづける変化。残酷な現実を突き付けられ、写真はつくづく正直だと思いました(笑)

そして、息子はいつかは体重が戻るんじゃないかと思って取っておいた洋服をすべて処分し、ジャストサイズの服をバーゲンでしこたま買いました。

体重は移植後3~4㎏は戻ったのですが、やはりまだ14㎏ほど痩せたままなので洋服はすべて2サイズダウンです。身幅に合わせると丈が足らないことが多く、探すのがやっかいです。

そんなこんなで、このところテンションが高くちょっと張り切り過ぎたのか、1週間ほどまえから手のひらに痛みを伴う水泡のような赤いブツブツがいっぱい出来てしまいました。

GVHDかな?手足口病かな?ステロイド塗ろうかな?と思いましたが、素人判断は止めて皮膚科を受診。

結果は真菌。水虫くんです。やっぱステロイド塗らなくてよかったです。今のところ手のひらだけだけど、なんでかな?イトリゾールだって移植から2年、いまだにずっと飲み続けているのにな~。

考えられるのはちょっと張り切り過ぎて無理したかなってくらいですが、またペースを落として徐々に上げていくしかないのでしょうね。

それにしても、水虫は痒いものだと思い込んでいたけど、手のひらのブツブツは結構痛いらしいです。

リボンの会交流会へ行ってきました!2015年06月28日 11時13分06秒

昨日、浜の町病院でリボンの会の交流会(定例会改め)が開かれました。雨にも関わらず40名近くの参加があり、会議室を2つ繋げてもぎゅうぎゅう詰めです。

今回は体験発表が悪性リンパ腫の患者さんだという事を事前に会報でお知らせしていた為、リンパ腫の方の参加が多かったです。

簡単な自己紹介の後、体験発表がありました。悪性リンパ腫の方は自家移植が多いのですが、こちらは再発を繰り返され骨髄移植をされました。

もちろん移植の経験談も貴重だったのですが、途中うつになられた経験から色々アドバイスを頂き勉強になりました。

うつは程度の差こそあれ血液疾患患者の多くの方が経験されています。

うつの患者にとって一番大切なことは夜に眠ることだそうです。そのためには薬を適切に使うことも必要です。

夜眠らないでいるとろくな事は考えないそうでどんどん思考が負のスパイラル陥り、死にたくなるし、治療も受けたくなくなるそうです。

彼女はそんな時TVは逆効果でラジオを聴いていたといいます。特にNHK第一のラジオ深夜便のファンで自分以外にも200万のリスナーがいることで安心し、気持ちが落ち着いたそうです。眠れない夜のオススメです。

また家族や親しい人には心配かけるから弱音を吐けないので、第三者に聞いてもらうとよいという点で、精神科や心療内科の受診は必須だそうです。

他の患者さんからも聞いたのですが、血液内科医のドクターショッピングは決して薦めないが、精神科医に限っては出来るだけたくさんの医師と会って自分に合うドクターを見つけるのがオススメだそうです。

そして一番嫌な言葉は励まし、気合い、アドバイスで、特に信頼している人からの頑張ってコールほど辛いものはないと言われました。自分でも分かっていて、でもやれない事をダメ押しされるとどうしようもなく落ち込むそうです。

逆に嬉しいのは何気ない世間話で、うつでも人と会いたくない喋りたくない訳ではないので、取りとめもない話が気分転換になるそうです。

血液疾患の宣告を受けると誰でも自分が世界で一番不幸だと思い込みがちですが、世の中には色々な人がいて、他人の痛みや苦しみはなかなか表からはわからないものだと思います。

最近NHKの朝のニュースの締めくくりに、アナウンサーがひと言添えられるのにお気づきですか?

その中で彼女が好きなのは「今日も何かいい事がありますように!」で逆に嫌なのは「今日も一日張り切ってまいりましょう!」だそうです。

うつに限らず、長く闘病されている患者さんと接する時に参考になる例え話でなるほどと感心しました。

交流会は、その後質問用紙に衛藤先生が回答される形で対話形式のやりとりがあり、疾患別にグループに分かれての交流会がありました。

いつもながら交流会は活発な話し合いがあり、時間が足りな~いといった感じでした。帰るまでに一言は発言して帰ってもらいたい気持ちでいっぱいです。

運営スタッフとして嬉しいのは、最初家族がリボンの会とのかかわりを持ってくださり、その後患者さん本人が元気になって会に出てきてくださるパターンです。

今回は2組もそういう方がいらして心から良かったと思いました。苦しい時は支えてもらい、今度は自分が支える側へと、繰り返し回っていくのが患者会の素晴らしい点だと思います。