さい帯血移植から4年経過2017年06月06日 08時50分11秒

今月が移植月です。おかげさまで4歳になります。毎年移植日には、さい帯血を下さった母子ドナーに思いを馳せ、出来ることなら幸せな人生を歩んでいらっしゃるようにと祈ります。

現在は2ヶ月に1度の受診になりましたので、今月は病院に行かない月です。薬もないので医療費もだいぶ減って楽になりました。

昨年手術した人工股関節の状態もよく、週2回のインドアテニスを軽めに楽しんでいます。

勤務は長時間勤務を昨秋から半年続けたのですが、家庭の事情で5月からまた短時間勤務に戻りました。家族に別のがん患者を抱えることになったので、私の負担軽減のため家事を助けてくれることを自分で決めたのです。

これが本当に助かる!これまで家事は私が一手に引き受けていたので家を空けることがなかなか大変でした。息子が少しずつ物のありかや家事の手順を覚えてくれたのでだいぶ楽になりました。

あとは料理だけやね。こればかりは家族の健康に一番直結する分野なので手を抜けません。でも少しずつ教えようと思います。

私としては、「息子に料理教室に通ってもらう→カワイイ女の子とお知り合いになる→あわよくばお付き合いして→結婚!?...」というような妄想を抱いているのですが、それは却下されました(T_T)

もうひとりのがん患者とは夫です。さすがに血液がんではありません。しかしまた違う固形がんの勉強をしなければなりません。息子の白血病のように勝負が早くはないのでこちらはゆっくりお付き合いして行こうと思います。

自分のお稽古事も大幅に自粛せざるを得ず、主人に付き合って禁酒しているので、ストレスの多い生活にどっぷりですが、最近友人によい事を教えてもらい実践しています。

夜、自宅中庭のデッキスペースにキャンドルをいっぱい灯してヨガマットを敷き、お風呂上りの1時間、星を眺めながら自分のペースでヨガをするのです。

ひんやりとした空気の中で心と身体を解放していくと、夜もよく眠れるようになりました。睡眠の質が上がるというか朝起きた時の爽快感が違います。

この爽やかな季節だけの楽しみです。冬は寒いし、これからは梅雨に入るし、夏は暑いし蚊が出て来るしで、あと何日出来るかな~♪

わすれられないおくりもの2017年06月25日 08時45分19秒

小林真央さんの訃報に接し、一番に感じたのは悲しく残念な気持ちだが、次にはじわじわと感謝の気持ちが湧いて来た。

仲間のがん患者の中には辛すぎて読めないという人もいたが、私は最初からずっと読み続け、いつしか更新を心待ちにするようになっていた。

うちの家族も私以外はがん患者だらけで、始終緊張の中での生活を強いられている。それは周りで見守る私も同じこと。

そんながん患者の「あるある」を自然体で語ってくれたブログだった。奇跡が起こって欲しいと彼女自身も思っていたのだろうが、やがて旅立つ日のために残される人たちへ「おくりもの」を残していったのだ。

スーザン・バーレイの絵本「わすれられないおくりもの」は何度読んでも泣いてしまうが、読後には何だかまた前を向いて生きて行こうという気持ちにさせられる。

真央さんのブログも家族や日本中、世界中の人々に「わすれられないおくりもの」を残していった。もう更新されることはないが、いつまでも心の中に留まって私たちを勇気づけてくれることだろう。

真央さん、心残りはあるでしょうが、今は痛みから解放されてどうか安らかにお眠りください。