定例会が開かれました!2012年03月04日 10時04分49秒

昨日は3月3日桃の節句、雛まつりでした。そして何の関係もなく恐縮ですが(笑)13時30分より浜の町病院5階の研修講堂で定例会が開かれました。

  
このところの雨(雪もあり)続きの中で、寒くもなく珍しく晴れた一日でした。30名ほどの参加があり、場所が広かったせいもあってグループミーティングはかなり細かく分かれてじっくり話し合いが出来ました。

衛藤先生のお話は、移植後の予防接種についてでした。数年前、大学生に麻疹が流行した時にも少し話して頂いたテーマだったのですが、日本でもガイドラインが出来たことを受け、今回はかなり詳細な話を伺うことが出来ました。

造血細胞移植学会のHPからもダウンロード出来るそうですが難解なのでと薦められたのがこの本です↓

「やさしい造血幹細胞移植後のQOLの向上」医療ジャーナル社

「やさしい造血幹細胞移植後のQOLの向上」医療ジャーナル社
室井 一男(自治医科大学附属病院無菌治療部(部長)/血液科教授)著

やさしい...と前置きしてあるのがちょっと読んでみようかな?という気にさせる本ですね(^_^)

移植後しばらくは自己の免疫が残っているのですが、10年後には9割が消滅してしまうそうです。また赤ちゃんに戻るようなものです。そのため、免疫抑制剤の使用が終了する頃から新たに予防接種をしていかねばならないのですが、そのための明確な基準が決まっておらず、患者個々の判断に委ねられているのが現状です。

予防接種の種類(不活化ワクチンと弱毒生ワクチン)や患者の移植前の治療歴やGVHDの程度、また現在の生活環境によっても変わってくるので、患者自身がよく勉強して主治医へ相談されるのがいいと思われます。

さて私事ですが、わが息子3月3日でALL発病後8年が経ちました。先日1年に1回の血液検査を(私が拝み倒して)受け、何の問題もありませんでした。今は転勤先でひとり暮らしなので、親ばかと思われても心配で仕方がありません。もう本人は必要ないと思っているようで、来年はどうなることだか...

再発の恐怖は実は私の中でももうほとんど無くなってきてはいるのですが、それとは別に心の中でムクムクと膨れ上がってきているのが不妊の問題です。

今回、十数年前の小児白血病患者の親御さんが参加され、昔の病気を理由に結婚が破談になったと語られたので他人事とは思えませんでした。

グループミーティングでも同じ悩みを持つ親同士でこの事を話し合いました。まず病気そのものについての不安。相手からすれば長生き出来るのかとか、生命保険に入れるのかなど。

そしてもうひとつは不妊の問題。患者本人に告知しているかどうかで、もしくは本人が自分で調べてすでに分かっているのかでも、ずいぶん対応が違ってきます。

グループ内でもこの問題について親子で話し合っているかは半々といったところでした。前出の方は出来ることなら、「このまま主人と2人の秘密にして墓場まで持っていきたい。」とおっしゃっていました。「でも今度の相手の方が本当にいい方なので、それも不実な気がして...。」とも。

ああ、その気持ちわかります!わかります!

私もまだ言っていない派なので...本当に悩ましい。でも、今回のミーティングを終えて、可能性はゼロじゃないという一縷の希望にかけて、原三信病院の泌尿器科で調べてみる気にもなりかけている管理人です。

さて息子にどう切り出すかな...案外もう知っていたりして...

ちょっといい話☆2012年03月06日 13時46分30秒

皆さん、日本語大賞ってご存知ですか?

NPO法人日本語検定委員会が、日本語の美しさや言葉のもつ力を見つめ直したいという願いから実施している取り組みです。

その最優秀賞になんとリボンの会の山内千晶さんが選ばれました。山内さんは普段から文章を書くことが大好きで、会報の編集も担当して下さっています。

明るく元気な頑張り屋さんの山内さんですが、彼女だって移植経験者、今までにどれほど辛い体験をしてきたかわかりません。

そんな彼女に神様がくれたご褒美のような、今回の受賞です。本人の許可を得て実名で紹介させて頂きます。

まだまだ辛い状況にいるたくさんの患者・家族の方の心に届きますように!

日本語大賞について
http://www.nihongokentei.jp/amuse/grandprize/

山内千晶さんの作品
http://www.nihongokentei.jp/amuse/grandprize/images/3rd/ippan_01.pdf

授賞式の様子
http://www.jiji.com/jc/movie?p=top441-movie02&s=461&rel=y

山内さんは「自分の作品だけでなく、立場は違っても困難に立ち向かうという姿勢には患者も家族も共感できる内容だと思うので、皆さん是非他の部門の作品も読んでみてください。」とおっしゃっていました。