久留米大学の市民公開講座へ行ってきました!2012年02月06日 20時11分09秒

2月4日(土)午後1時30分~3時、エルガーラホール・7階多目的ホールで行われた市民公開講座市民公開講座へ行ってきました。

宮地さんたちは全国骨髄バンク推進連絡協議会の九州ブロック会議へ参加するために鹿児島へ行かれたので、珍しく一人で出かけました。

テーマは『がん治療の最前線』~ここまで進んだがん治療~ということで3つの講演がありました。

総合司会 久留米大学先端癌治療研究センター 教授 鹿毛政義
挨拶    久留米大学先端癌治療研究センター 教授 山田 亮                 
講演  1、がんワクチン療法 
       久留米大学先端癌治療研究センター 教授 野口正典
     2、がんの分子標的治療
       久留米大学先端癌治療研究センター 教授 岡村 孝
     3、多様ながん治療戦略
       久留米大学先端癌治療研究センター 教授 鳥村拓司 


管理人は2番目の岡村先生の話が血液疾患関係なので聞きに行ったのですが、他の2人の先生の話が初めて聞くことばかりで勉強になりました。

今日6日朝のNHKのアサイチで全く同じことが取り上げられていたのですが、皆さん「がんペプチドワクチン」ってご存じでしたか?

今、外科手術、抗がん剤、放射線に次ぐ第4の治療法として脚光を浴びつつある治療なのです。残念ながらまだ臨床試験や治験段階なので、早く薬として承認されるといいのですが...

私がへたな説明をするよりアサイチのHPをご覧になって頂ければ理解しやすいと思います。
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2012/02/06/01.html

簡単にいうと免疫力を高めてがんをやっつけるということなんですが、このワクチンを皮下注射で打つと、がん細胞を攻撃するキラーT細胞の数が増えるのです。患者さんによって異なるがん細胞の表面のペプチドを調べて、一人ひとりに合ったテーラーメイドのワクチンを作ることで効果が上がっているそうです。

分子標的薬とはまた機序が違うのですが、皆殺しではなくピンポイント攻撃でがん細胞のみをやっつけてくれるので、患者にとっては副作用が少なく、QOLを高く保つことが出来るのです。

今のところ血液がんにも効くのかどうかはわかりません。固形がんでも全てのがんに効くわけでもありません。

興味のある方は参考までに↓をご覧になってください。

久留米大学病院 がんワクチン外来事務局
ホームページ:http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/immun/F/
電話:0942-31-7975