カンニングの中島さん安らかに2006年12月21日 11時56分05秒

昨日はまったくなんという日だったんでしょう。いつもはタフな私もさすがに落ち込んでしまいました。前回のひとりごとでカンニングの中島さんのことを書いた矢先の訃報なんですもの。タイミング悪すぎ~!あまりのことに号泣してしまいました。

私にとっては、岸田さんより青島さん(彼だってMDSだったんだけど...)より、ショックが大きかったです。(ニュースの扱いは一番小さかったけれど...)

 息子と同じALLだったので、勝手に親近感を持って、勝手に応援していただけの私ですが、やっぱりよくなって竹山さんとの漫才をもう一度聞かせてもらいたかったです。

バリバリに復活したら、同郷のよしみでリボンの会に来てご自身の闘病記を語ってもらえたらいいなあと思ったりもしていました。それも今となっては叶わぬ夢となってしまいました。仕事においても私生活の面でもご本人は死んでも死に切れない思いがあったでしょう。さぞかし無念でしょう。

残された竹山さんは仕事上のパートナーでもあり、家族同様の親友でもあるのですから、表面には出さなくても本当に深い悲しみと無力感でおそわれているのではないでしょうか?それでも残された人間は頑張って生きていかなければなりませんが...。

最後まで物心両面で中島さんを支え続けた竹山さんにもエールを送りたいと思います。これからの自分の人生を大切に生きていってくださいね。

今年最後のひとりごとがこんな悲しい話で終わりたくはありません。気持ちを整理して年内にもう一度書き込みたいと思います。

中島さん、もう充分頑張られたのでどうか安らかにお休みください。天国で愛する家族を見守りながら、漫才のネタでものんびりと考えて、遠い将来竹山さんがやって来たらもう一度コンビを組めるようにスタンバイしておいてくださいね。合掌(-.-)

Yさんからのメールに励まされる2006年12月31日 11時58分13秒

ぐずぐずしているうちに大晦日になってしまいました。今年も色んな人との新しい出会いがあり、悲しい別れもありました。

その度に無力感に苛まれる私ですが、中島さんのことで落ち込んで、もうこのコーナーにどんな事を書いたらいいのかわからなくなっている時、入院中のYさんから励まして頂きました。

ご自分も辛い治療中で、きっと中島さんの訃報はショックだったはずなのに、温かいメールを下さったのです。一部を抜粋してご紹介します。

独り言にかかれるのは、いいことばかりではなく、やはり管理人さんが思っていることを書かれるのが一番いいと思います。

私は、いろいろなブログで辛くても元気に前向きに書かれている文章を見ると、勇気付けられる反面、「私はこんなに、プラスになれない。」と正直、思うこともあります。意地の悪い見方をすることもあります。

管理人さんの、等身大の、お母さんとしての心配、悩み、時には明るく、時には不安を書かれている独り言の方が、とてもよいと思います。だから、今までどおりの文体を、管理人さんの人柄が良く現れているあの文章を、どうぞ変えないでください。

私はこの病気はそれぞれ、個性があるものだ、と思っています。だから、治る人もいれば、残念な結果の人もいる。必要なのは、自分を信じて、できる限りのことをすること。目をそらしても、この病気は一生付きまとってきます。受け入れて、共存すること、それが、一番の治療だと思います。 だから、管理人さん、一緒に落ち込みましょう!そして、一緒に喜びましょう!

いかがですか?元気が出る言葉でしょう?正直ありがたかったです。このメールで私もまた拙い「ひとりごと」を続けていく気持ちになれました。

これが患者会のいいところなんですね。励ましているつもりが励まされる、決して一方的なものではなく、誰かが誰かの役に立っている、この相互扶助の関係が素晴らしいんだと思います。

最近薦められて、ジェラルド・G・ジャンポルスキーの「愛と怖れ」と「愛と癒し」を読みました。宗教がかった表現の部分は理解しがたいものもありますが、非常に共感できる部分もあり、考えさせられました。

筆者はアメリカ人の精神科医でホスピスのセンターを設立し、難病の子どもや家族へのサポートを行っている人物です。彼はこの本の中で心やすらかに暮らすために12のレッスンを提唱しています。

1.与えるものが受け取るもの。

2.幸福へのカギは許すこと。

3.心が乱れる理由は、いつも思わぬところにある。

4.物事を違った視点から見る。

5.攻撃精神を捨てると自由になれる。

6.私は被害者ではない。

7.今日一日、私は何事に対しても決めつけずに過ごす。

8.今、この瞬間こそすべて。

9.すんだ過去にはもう影響されない。

10.やすらぎを見出すかどうかは自分しだい。

11.苦痛をもたらす考えは自分でも変えることができる。

12.外の世界に映るものすべてが私の鏡。

抽象的な表現ですが、生死にかかわるような病気をした人にとっては心に響く真理が隠されているような気がしました。

博士自身も患者さんに愛を注ぐ事で自分も受け取るものがあると感じており、明日をも知れない状態の患者さんが他の患者さんを励ますことで、奇跡のように心安らかな日々を送れる現実を目の当たりにしています。

博士いわく「みんながお互いの先生であり生徒である。」リボンの会の会員同士の関係もこのようにありたいと願いつつ、今年最後のご挨拶とさせていただきます。

来年もますます白血病の治療法が進歩し、たくさんの患者さんが助かりますように、助かった患者さんが社会復帰しやすい世の中になりますように、心から祈っています。

最後にカンパを頂いた皆様に心から感謝いたします。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。